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ROやコスプレ造形やネタの日々徒然。


by unai-fsp
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小さくなる星

夏コミやワンフェスが終ってからこっち、なんかもう仕事以外はずっとダラダラしてるという、非常に自堕落な生活を送っておりました。
祭りの後の寂しさというか、夏が終っていくのがひしひしとわかるこの季節はどうもイカンです。よくわからないけど、なんだか知らないけど寂しくなる。
暑い夏なんて特別好きなわけでもないのに、8月初頭の盛夏の頃と比べて幾分か弱くなった日差しや、熱風ではなく吹きぬけるような涼しい風、蜩のカナカナカナカナ……という声やなんかが感じられてくると、夏が終りつつあるのが嫌でもわかって、何にもやる気がなくなります。
小学生の頃なんかは、大体これくらいの時期まで宿題ため放題だったため、夏の終わりの寂しさとこれからくる宿題修羅場の事を考えて、胸キュンどころかもう半泣き。あああああもう思い出したくない思い出したくない。

ところで乗り遅れた感のある話題ですが、冥王星が惑星じゃなくなっちゃいましたね。
大崎善生の『九月の四分の一』という小説の中に、冥王星が存在する前と、後の時代というような描写が出てきます。
冥王星自体はずっと存在してきたものであるけれど、人類にとっては発見されるまで冥王星は存在せず、76年前に発見されてからが、冥王星の存在している時代という意味合いです。冥王星についてのニュースを見た時、思い出したのがこの描写で、じゃあ惑星でなくなってしまった今、冥王星はどんな時代になるのかという事を、ぼんやりと考えていました。

冥王星が惑星でなくなってしまった以上、授業で「スイキンチカモクドッテンカイメイ」って言ってたのが、「スイキンチカモクドッテンカイ」になって、冥王星の名前はさらっと伝えるだけ。もう太陽系の惑星のひとつながりとして紹介されることはなくなって、本やなんかで今まで写真付きの表示だったのに、削除されるところもあるでしょう。話好きの教師なんかは、「昔この星は惑星だったんだけどなぁ~……」って授業の合間の息抜きに喋ったりするかもしれないけど、それも多分少なくなっていく。時間が経つにつれて、冥王星を知らない世代、が増えてくる。
ああ、これから冥王星は小さくなっていく時代なんだなあと思いました。
一旦発見された以上、存在がなくなる事はないけど、惑星という大きなくくりがなくなってしまった今、確実にその存在は薄れていきます。
ゆっくりと小さくなっていく冥王星の存在について考えることは、今の気分と混じってすこし寂しく切なく、そういう過ぎ去っていくことについてうだうだと考えていた、そういう夏の終わりでございました。
by unai-fsp | 2006-08-31 06:32 | 真面目に